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8月は収穫が終わり、9月はさあ醸造です!

といっても、今年はまだ委託醸造なので、委託醸造先でお邪魔にならない程度に一緒に醸造させていただき、自分も研修&勉強です。

今年はタンクの中に入って踏んでみたり、手作業でぶどうを絞ったり、沢山の勉強させていただいています。

今年の委託醸造先は、徳島/natan葡萄醸造所、愛媛/大三島みんなのワイナリー、広島/福山ワイン工房の3つです。委託醸造については、皆さんご自身の醸造がある中なので、受け入れられる収量にも限界があります。例えばうちのぶどう全てを引き受けるなどは到底難しく、皆さんご厚意で、すこし無理をしてやってくださっています。大変感謝です。しかも、自分たちだけでやった方が早いことも我々立ち会いでやっていただけるので、本当にありがたいです。

また委託先を分けることで、私たちとしても色々な醸造を勉強でき、自分のスタイルを見つめることができるというメリットもあります。

昨年は初めての年で、世界中でも誰も実現していないワインを作ったので手さぐりのところもありました。今年は昨年出てきた反省点を活かして、より美味しいワインができそうです!

 

ただ醸造があるとはいえ、畑を野放しにはできないので、毎日畑&週1,2日は出張という日々を9月は過ごしました。

その後、皆さんご存じの通り、9月に台風が多発しました。その中でも台風14号は長時間にわたって高知に滞在し、風が20時間近くも吹き続けました。

台風到来時

風のため、ぶどうに被覆しているビニールがビリビリに破け、柱は40本以上が倒れてしまいました。(実は夜中に大風の中、畑に行ったのですがあまりに風が強く、人が歩くことも難しく、正直できることがありませんでした。小屋のニワトリを中に入れてあげたぐらいですね。)

それから10月の現在まで畑の復旧作業が続いています。今何より時間がかかっているのが、棚の番線の修理です。と言われても皆さんピンとこないと思いますが、ぶどうの棚には、柱と柱、列と列をつなぐ番線が碁盤の目のように張り巡らされています。ただ、これらも経年劣化とともにサビが進行し、切れやすくなっています。今回の台風の影響でこの番線が少なくとも100か所以上切れています。

切れた番線の修復は半分は、その切れた部分を新たな番線でつなぐことで応急対応はできます。しかし、残り半分は30~60mの番線を引き直さないといけません。「引く」と一言に言っても、まずは切れてしまった番線の上に乗っているビニールおよび屋根ドームを○十メートル取り外し、元の番線を外した上で張りなおすため、一本直すのに数時間かかります。ほぼ半日作業です。これを50か所以上修理するのです。

「終わりが見えない」とメンバーが嘆いていますが、コツコツやるしかないです。コツコツです。コツコツ。それ以外に近道はありません。誰かお金を払ってでもやってくれるプロがいないか探しましたが、県内にはそういった人はどうやらいないようです。先輩のぶどう農家の方にも状況を見ていただきましたが、やはりコツコツやるしかないようです。

そんなコツコツが続く中、もう一つの大きな問題が発生。なんと「水が出ない」問題が再発です。

昨年の当初に出なくなったときには、なぜが復活した井戸水。(以前の記事はこちら)そして、今年も頑張ってくれた井戸水。夏が終わると出なくなってしまいました。周辺の方からも「今年は渇水」というお話も伺ったので、季節的なものだといいのですが、水道屋さんにお金を払って調査してもらいましたが、状況は厳しく、代替手段もありません。良いポンプに変えてもそもそも水がないのであれば一緒ですし、新しく他の井戸を掘ったとしても出る保証はありませんし。。。

最悪、家の水道水を利用するのですが、時間もかかる上、コストも高いのでやりたくはないです。。。これはまた折を見て、ポンプを動かしてみたいと思います。

次回に続きます。

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