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前回のブログで書いたビニール張りと並行して、もちろんぶどうの管理自体も実施していました。

5月に入り、ぶどうの花が咲き始め、その花が6月には実に変わっていきます。今年はこのぶどうの花において、花ぶるいを大変危惧していました。

花ぶるいとは、花は咲くのに実がつかない、という現象です。生食用ぶどうの場合、通常種なし処理をするため、ジベレリン処理を行います。これが合わせてこの花ぶるいを無くして、実の付き具合を良くするのです。(分かりやすいよう簡易的に説明していますので詳しく知りたい方は是非ググってみてください)

ワインを作る上で、ぶどうの種は必要な味わいですので、当園でこのジベレリン処理は行いません。(※実はこの処理は全てのぶどうに一つずつ薬をつけていくという過酷な作業でもありますので省力化も兼ねています。)そのため、昨年まで実をつけていたぶどうが、この処理なしでどれだけの実をつけてくれるのか誰も分かりません。

正直、花が咲いたところまでは安心していましたが、その後の実がつくまでは気が気ではなかったです。実際、どうだったかと言うと、残念ながら結構花ぶるいしてました!

頼りにしてるぶどう農家さんにも相談してみましたが、「もうやれることらぁないき。なるようにしかならん、腹くくり。」と言われてしまい。でもなぜかその一言で開き直れたのも事実ですが。

ぶどうにもよりますが、花のうち、3-5割ぐらいは花ぶるいをして実をつけていませんでした。ただ、結果としてこの程度は許容範囲だったようです。実際にはぶどうが大きくなってくると、見た目は良くないですが、しっかり500g以上あるようなぶどうが出来上がりました。でもこの時の私は不安で、不安で毎日見回ってました。

実の付き方がバラバラですが、何とかぶどうになろうとしていました
実の付き方がバラバラですが、何とかぶどうになろうとしていました

さてその後、6月に入り、長梅雨は真っ盛りですが、雨のなかビニール張りをしていたところ、『バシッ!』、と右目に激痛が走りました!なんと、雨で滑ったぶどうの枝が私の目を直撃したのです。眼鏡しているのに、どんな角度で入ったのか目がめちゃくちゃ痛いです。

当たった直後はあまりの痛さに悶絶していましたが、「まあ目に入ったぐらいで」とその後は痛みをこらえながら作業をしていました。夕方に家に帰ったのですが、痛みが全然引きません。作業に支障があるといけないので眼科にいったところ、「あ、こりゃ黒目に傷がついちゅう」と言われました。そんな馬鹿な。眼鏡してるんですけど。

薬をもらい、眼帯もして家に帰りましたが、そこから2日間起きていられないほど痛くなり、5日間ほど作業をお休みすることになりました。ぶどうに恨まれるようなことしてないつもりですが。。。

びっくりするぐらい痛かったです
びっくりするぐらい痛かったです

目も完治したあと、なんとかビニール張りを終え、さあぶどうたちの手入れをもっとやろうと思い始めたころなんですが、、、、次は腰が痛いのです。ちょっとした荷物も持てないし、しゃがむだけで痛みが。1月から続けてきた作業に体が悲鳴をあげているようでした。

サッカービジネス時代のトレーナーさんのところに行ってみたところ、「背中固すぎ!これギックリ腰になりますよ。」と脅されました。(うちの父が腰痛持ちなので遺伝ですね)

毎日ストレッチやお風呂での柔軟、作業前のラジオ体操など、自分なりには気を付けていましたが、限界でした。それから今も継続して治療院に通ってます。

そんな中、楽しいこともあります。園の最初からうちで飼い始めたニワトリのケー子が大きくなり、私の周りをついて回ります。いつでも近くにいて、何か食べ物を探しています。いやぁ、癒されますし、独りで作業するときも寂しさがまぎれます。6月には土佐ジローのジー子も加わり、園が楽しくなってきました。

うちの鳥の他にさらには、ぶどうの木の上に勝手に巣を作っている小さい鳥がいるのです。最初は何か分からず、害鳥なら追い払わないといけないと思いましたが、調べてみたところ百舌鳥でした。

鳴き声もかわいく、サイズも小さい。それでいてぶどうは食べないようなので、温かく見守っていたところ、6月末から順次ヒナが大きくなって巣立っていきました。最初はなかなかうまく飛べず、ビニールの下でじっとしている時間が長かったのですが、今では数匹の百舌鳥がうちの畑に居ついている形です。

巣だったばかりのヒナだった百舌鳥
巣だったばかりのヒナだった百舌鳥

そんな感じで鳥と一緒に育っていくぶどうたちですが、7月に入り、ぶどうが何者かに食べられているのを発見。百舌鳥は食べないはずだけど、虫かな??と思っていたところ、その犯人は同じく鳥でした。

続く

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